キンバリープロセスの真実

紛争ダイヤモンドの根絶を目指し、生まれたキンバリープロセス(Kimberley Process/KP)。

ダイヤモンド原石に対し、紛争ダイヤモンドではない国際証明書を付け、キンバリープロセス加盟国以外に輸出入を制限します。現在、日本を含む82の国と地域が加盟しています。

しかし現実はとても複雑であり、問題の全ては解決されていないことを存知でしょうか?

Freetown, Sierra Leone by @randominstitute

キンバリープロセスと背景

キンバリープロセスとは、「紛争ダイヤモンドではないことを証明」するための制度のことです。

1980年代からダイヤモンドの採掘で有名なアフリカでは内戦が多く起こっていました。その中で資金(武器を買うため)になった1つがダイヤモンドです。

ダイヤモンドが紛争の原因になったことから、紛争ダイヤモンドは「血塗られたダイヤモンド」など言われてきました。

レオナルド・ディカプリオが主演した「ブラッド・ダイヤモンド (2006)」はまさに紛争ダイヤモンドによって引き起こされていた現状を映し出された映画です。

紛争ダイヤモンドの流通を阻止するため、2003年にキンバリープロセスが導入されました。この制度に加盟した国は、

  • 輸出するダイヤモンドにキンバリープロセス証明書をつけること
  • ダイヤモンドの原石は密閉した容器にて輸出すること
  • 加盟国ではない国には輸出しないこと

これらを行い、紛争ダイヤモンドの流通を抑える取り組みが始まりました。

1990年代には、ダイヤモンドの流通の中で紛争ダイヤモンドは4~15%を占めていましたが、現在では1%以下まで減少。一定の成果を収めます。

キンバリープロセスの問題点

しかし、キンバリープロセスにはいくつか問題があります。

1. 証明制度はダイヤモンドの原石のみ適応される

原石のみということは、ダイヤモンドのカットや研磨加工の工程で違法・紛争に関わることが起きていたとしても、紛争ダイヤモンドとは定義されません。

また、この証明がかけられるのは原石単体ではなく原石の集合体にかけられます。つまり、密輸業者によって紛争ダイヤモンドではないと証明された原石の集合体に紛争ダイヤモンドを潜り込ませ、出荷させることができてしまいます。

そのため、キンバリープロセス証明制度を受けていたとしても、完全に紛争ダイヤモンドではないと見抜くことができません。

2. 資金源の対象

紛争の資金源の対象になったのは反政府軍のみです。たとえ、政府が紛争のためダイヤモンドを資金源の確保として流通させていても違反になりません。

2006年、ジンバブエのマランゲ地方にて大量のダイヤモンドがダイヤモンド探査会社によって発見されました。しかし、2008年にムガベ政権によって、この地方の占有・支配するために200人以上の人々への非人道行為が行われました。

キンバリープロセス認証制度では、この事実があったにもかかわらず、反政府の行動ではないと定義し、この地域で採れたダイヤモンドの販売を許可し続けました。

キンバリープロセスでは、紛争ダイヤモンドを、紛争や人間の苦しみに関与しているダイヤモンドではなく、「反政府運動に貢献しているダイヤモンド」と認識しているのです 

3. 児童労働、環境問題には配慮されない

キンバリープロセス証明制度の定義が「紛争ダイヤモンドの流通阻止」であり、児童労働や環境問題には配慮されていません。

児童労働の一部にダイヤモンド採掘があります。多くの子供たちが学校にも行けず、家族を支えるため低賃金で重労働をしています。また、ダイヤモンドを発掘する時には多くの土を掘り起こします。その時に二酸化炭素が発生し、地球温暖化を促進させる原因となっています。

「紛争」の問題解決に焦点を当てたキンバリープロセス証明制度は、児童労働や環境問題などは考慮されていません。

4. 破っても、罰則はない

キンバリープロセス証明制度は加盟国によって自主的に動いている制度であるため、たとえ制度が破られても罰則はされません。制度の取り締まりが甘いことも問題点の一つです。

これらの問題点から、キンバリープロセスを用いても発生してしまう問題が多々あります。ダイヤモンドの流通過程だけではなく、人権問題や労働者の搾取、環境問題については見て見ぬふりをしてしまう制度でもあります。

紛争や環境、人権問題にクリーンなダイヤモンドを

私たちが本当にクリーンなダイヤモンドを見分け、手に入れることは難しいでしょう。しかし、ラボグロウンダイヤモンドによってクリーンなダイヤモンドを手に入れることが可能となります。

ラボグロウンダイヤモンドは研究所で作られたダイヤモンド。成分は天然ダイヤモンドと変わらず、作られた場所のみが異なるだけです。

ラボグロウンダイヤモンドは紛争はもちろんのこと、キンバリープロセスの制度では解決できない児童労働や環境問題にも対応し、エシカルなダイヤモンドとして近年注目されています。

したがって、エシカルな本物のダイヤモンドが私たちの手に届くことが可能なのです。

最後に

キンバリープロセスとは、「紛争ダイヤモンドではないことを証明する」ための制度。しかし、制度に関する問題点もあることから、紛争ダイヤモンドが完全に無くなったとは言えません。さらに、環境や人権問題にまでクリーンなダイヤモンドを見分けることも難しいことが現状です。

ラボグロウンダイヤモンドであれば、そのような問題を解決することができます。

エシカルジュエリー・ラボグロウンダイヤモンドという選択肢で、いつでも誇りを持ちながら身につけられる、美しいダイヤモンドを手に入れてみてははいかがでしょうか。

参考情報

PRMAL について